三年越しの軌跡

10月6日(日)高畠町総合体育大会ソフトボールの部にて『浪江大吉SSB』が
三年越しの悲願を達成しました。

浪江大吉SSBチームとは、震災前より浪江町で活動していた
松﨑光平さん(現監督)のチームと小桧山さんチームの連合球団であり、
震災後、メンバーはバラバラに避難を強いられる事となりました。
IMG_0662IMG_0621

写真 左:松﨑さん 右:小桧山さん

そんな中、山形県高畠町に避難していた松﨑さんにとても嬉しい出会いがありました。
ふとしたきっかけで立ち寄った『やきとり大吉高畠店』の店長、伊藤健彦さんが同じ
ソフトボールを嗜んでおり、『なんとか彼らの集まれる場を提供できないか』と地元の
ソフトボール協会に掛け合い、今から三年前、特例として浪江町民でいながら
高畠町の大会に参加できる事が可能になりました。
IMG_0592

写真 今年の抱負を語り合う伊藤店長(左)と松﨑さん(右)

大会当日、浪江チームが参加できるようご尽力いただいた高畠町体育協会の副会長で
山形県議会議員でもある島津良平副会長と高畠町ソフトボール協会の
高橋英助会長、菅野康雄副会長にお話しを伺うことができました。

・全国各地に避難している中、こうやって浪江町として集まりチームを組んでやる
ということは中々できない。今日のため遠くは群馬から集まっているのには驚きだった。
・高畠町のチームと浪江町のチームがお互いに切磋琢磨してくれて活気が生まれ嬉しい。
・避難生活を送られていて大変だと思うが、大会を楽しんでほしい。
今後もこのようにソフトボールを通じて交流が続くと良いと述べられていました。
IMG_0597

写真:初対面にも関わらず時間を割いてお話しをしていただいた右から島津副会長、
高橋会長と菅野副会長

そんな想いの中で初参加となった一昨年の大会。震災当初ということもあり、
人が集まらず疲弊の中での決勝戦では惜しくも準優勝。昨年の大会では準決勝敗退という悔しい思いをした『浪江大吉SSB』チームでしたが今年は違いました。

浪江町民にも関わらず、温かく受け入れ、全国各地に避難しているメンバーが集まれる
きっかけを与えてくれたやきとり大吉の伊藤店長をはじめ、高畠町への感謝の
気持ちと同郷のよしみが一年ぶりに集まったメンバーを一つにしていきます。

IMG_0612IMG_0610

IMG_0622IMG_0611

練習と呼べるものは試合前の軽いウォーミングアップのみ。
私の想像とは裏腹に彼らの鮮やかなプレーが会場を沸かせました。
怒涛の快進撃。ここぞという時に爆発する打線、冴えわたる守備陣が
魅せたダブルプレーの数々。
気づいたときには最高の栄光を掴んでいました。

IMG_0651IMG_0661

IMG_0659

感謝と思いやりからはじまったこの大会。
試合を終えて松﨑監督は「練習していないとは思えない出来だった。
一人一人がしっかり役目を果たしてくれた試合でした。私たちは高畠の大会に
混ぜて頂いている身、高畠の方々に感謝しかない。ありがとうございました。」
小桧山主将は「受け入れて頂けただけでもありがたいのに毎度温かく迎えてくれる。
今後なにかしらの形で高畠の方に恩返しができればと思います。」と仰られていました。

お互いが山形県民、福島県民ではなく、一人の選手として大会を楽しんでいたことは
感慨深く、これを機にこのような輪が山形県内にも増えてくれればと思うとともに私たち
支援員にお声をかけて会場へ招待してくれた小桧山さんに感謝を。

IMG_0613

最後は汗と涙と感謝のヘルメットをパシャリッ!

広告
カテゴリー: Uncategorized パーマリンク